茨城県北クリエイティブプロジェクト

“共創”出来るWEBデザイナーの方、移住ウェルカム!株式会社ユニキャスト 三ツ堀裕太さん

日立市大みか町、長閑な街中に突然素敵な外観の建物が現れます。その場所は、地域貢献型シェアハウス「コクリエ」。今回、取材をさせて頂く三ツ堀裕太さんが代表を務める株式会社ユニキャストのオフィスもシェアハウスとの境界線は緩やかに(詳しくは後述)併設されています。三ツ堀裕太さんは、茨城大在籍中にITベンチャー企業として同社を設立し”都心に拠点を構えずとも”世の中を地域を面白くし続けています。今回はそんな三ツ堀さんにご自身と株式会社ユニキャストのこれまでと、実際に県北地域に移住&起業を検討している方々との具体的な協業の可能性などもお聞きしました。

プロフィール:三ツ堀裕太さん 株式会社ユニキャスト代表取締役
1982年茨城県神栖市出身 2005年茨城大学在学中に株式会社ユニキャスト設立。茨城大学、茨城キリスト教大学で非常勤講師も務め、茨城県のIT戦略会議の委員としても活躍中。

小学4年生の時からシステムエンジニアになりたかった

(三ツ堀さん)きっかけは、ドラクエなんですけど。小学校4年生の時にすごく流行って、社会現象にまでなっていました。もちろんそのドラクエで遊ぶのも楽しいんだけど、これを仕掛ける側の方がもっと気持ち良いんじゃないかなって。その時に、将来システムエンジニアになって自分も喜びや感動を生み出したいなと思ったんです。

そこからずっと三ツ堀さんの夢はぶれていません。そして、具体的に思い描いた将来の夢は、三ツ堀さんに周りの同級生とは違う”ものの見方”を与えることになります。

(三ツ堀さん)中学生の頃かな?ディズニーランドに行った時に、あそこってエリアごとに違う音楽が流れているんですが、そのエリア同士の境界ゾーンに滝や自然の音を挟んで音楽が重ならないように設計されていることを発見したんです。それと、パレードの時に本隊と周辺スピーカーとが完璧に連動することを不思議に思って、それが検証出来る位置でパレードを見たり。ずいぶんと冷めてる中学生ですよね(笑)

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三ツ堀さんのこれまでのエピソードが面白い!

(三ツ堀さん)大学に入ってから、早く自分で書いたプログラミングを試してみたくて。
きっかけは趣味の車の部品を仲間の分も合わせて海外から個人輸入したことに始まるんですが、ECサイトをまずは自分で始めてみたんです。テレビ番組で紹介されるという情報を事前に自分でリサーチしてですね、予めそのメーカーさんから商品を仕入れるんです。その後、テレビで放映された後に数分で何百万の売り上げ(!)なんてことをやってました。でも、深夜のコンビニのバイトもしていました。廃棄のお弁当貰えるんですよね(笑)

コクリエ外観
今回の取材場所「コクリエ」の外観 グッドデザイン賞も受賞した洗練された外観とデザインコンセプト (写真ご提供)

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コクリエHP https://co-crea.jp

ユニキャスト誕生、そしてロボティクス事業

システムエンジニアになる夢を小学4年生から持ち続け、その夢の実現のために大胆かつ堅実に1歩1歩進んできた三ツ堀さん。大学入学早々にECサイトを自ら立ち上げ運営していましたが、ただ商品を売るのでは、自分が本来目指してきた形ではないと気づき、システムを開発してそれを商材とするユニキャスト(当時有限会社)を立ち上げました。

(三ツ堀さん)やっぱり好きなことじゃないと踏ん張りが効かないと思ったんですね。でも、やはり最初は全然売り上げがなくて、会社の経営も全く分かってなかったので、寸劇みたいなことを繰り返して…(笑)最初の2年くらいは茨城大学の後輩にアルバイトで手伝ってもらいながら、ほとんど1人でやってたような気がします。大げさではなく、1日20時間は仕事してましたね。いわゆる受託開発といわれるお客様のご要望に応じてシステムを開発して納品するというようなことをメインにやってきて、スタッフも増えて、そろそろ自社開発のコンテンツで勝負しようと思ったタイミングでソフトバンクからPepperが発表されて、2014年にロボティクス事業をはじめたんです。

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コクリエ内にあるユニキャストのオフィス

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コクリエ内共有スペースのPepper。ユニキャストでは接客に特化したソフトウェアを自社開発

コクリエという場所

(三ツ堀さん)なぜ弊社がこの地に拠点を置いているかというと大きく2点ありまして、まずは創業の時に色々とお世話になった方々がいらっしゃるという点、あとは大学の後輩とのネットワークがあるという点で。弊社では学生のインターンシップ採用を積極的に取り組んでいまして、そんな彼ら彼女らが、なぜか東京に行かないとダメなんじゃないかというイメージを抱いてると。それに対して、地方にいても望む働き方が出来るよ!ということを作っていくには、大きく期待を抱けるような場所がまず必要じゃないかと思ったんです。

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「Supporting Your Dreams」 の通り、(株)ユニキャストでは社員と会社の意向のマッチングを重要視している

シェア”ハウス”と企業のオフィスの組み合わせって実は珍しいのでは?特に東京では、なかなか聞きませんよね。と三ツ堀さんに聞いてみました。

(三ツ堀さん)そうですね、私自身が学生時代ずっと寮生活していたんです。そこで一緒に過ごした寮の仲間たちとの絆って、今でも特別で。例えば、LINEで誰かが明日東京で飲み会しようなんて提案すると「急過ぎる!」と言いながら日本全国から駆けつけて、飲み会だけして解散みたいなことをしたり(笑)くだらない事なんかも一緒にしながらも、一生付き合える仲間作りを是非してもらいたいなって思いがまずあって。そんな、人間関係を育める寮のような場所と弊社のような企業が同じ場所にあると何か化学反応が生まれるんじゃないかなとも感じています。

“共創”出来る方を求めています

さて、そんな三ツ堀さんに県北地域に移住&起業を検討されている方との協業の可能性を聞いてみたところ。

(三ツ堀さん)非常に期待しています。そもそも我々はシステム面は専門で得意としていますが、デザイン分野は専門ではありません。ですが、今はシステムとデザインが双方で良いもので噛み合ってないといけない部分も多いにありまして、そんな意味でまさにこのコクリエのコンセプトである”共創”出来る方を求めています。

そんな”共創”の具体例を挙げて頂きましたので、是非参考にしてみて下さい。

例1

WEBやスマートフォンアプリなどの受託開発
ユニキャストでは、案件ごとに最適なデザインを採用するため、デザイン業務を社内で完結させず、社外のデザイン会社に依頼しています。反対に、これまでデザイン会社さんだけでは提案が難しかったシステム開発などの案件に対し対応が出来ます。互いの得意分野を活かし、共同受注という形で進行が可能です。

例2

弊社サービスにおけるコンテンツ開発
接客ガイドシリーズとして全国に向けて展開中のロボットアプリケーションは、企業毎にコンテンツを設計・制作する必要があります。より高品質なコンテンツを顧客に提供するため、クリエイティブ系の企業にプロデュースを委託したいと考えています。WEBデザイン分野に限らず、よりロボットと人の在り方を洗練していくために、広義でのデザイン思考を求めています。

<県北地域外から進出する方への応援メニュー>

事業所開設・運営補助金 最高100万円
県北地域外から県北地域内に新たに事務所を開設するクリエイター及びクリエイティブ企業に対しては,事務所開設時にかかる経費を補助します(補助率1/2,最高100万円)。
・事務機器用品,事業の用に供する備品等の購入経費
・家賃,通信回線使用料,情報通信機器等のリース料
進出する場所は,県北地域の6市町(日立市,常陸太田市,高萩市,北茨城市,常陸大宮市,大子町)であれば,どこでも可。
クリエイター・クリエイティブ企業等とは,下記に該当する業種を指します。
①デジタルコンテンツ制作関連(映像,映画,アニメ等制作者など)
②システム開発・プログラミング関連(システムエンジニア,プログラマーなど)
③CG・ゲーム制作関連(ゲームクリエイター,サウンドクリエイターなど)
④デザイン・写真・イラスト関連(デザイナー,Webデザイナー,写真家,イラストレーターなど)
⑤音楽・アート・芸能関連(作曲家,作詞家,画家,陶芸家など)
⑥インテリア・設計関連(インテリアデザイナー,インテリアコーディネーター,建築家など)
⑦技術開発・製造加工関連
⑧その他知事が認めるクリエイティブ事業(作家・ライター・編集者・フードコーディネーターなど)

(Text/Photo: 山根 晋)

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