茨城県北クリエイティブプロジェクト

“大人の秘密基地”としても使ってほしい、鯨ヶ丘の隠れ家ブックカフェ「金茶猫と庭仕事」|常陸太田市

こんにちは、常陸太田在住のライターの山野井です。コミュニティの場として利用したいカフェ「Cafe結+1」クリエイターと地域をつなぐ役割を担う雑貨店「SUNNY SUNDAY」など、地元の素敵なお店をご紹介してきました。どちらのお店も、地域で暮らし、活動するひとにとって、地元コミュニティとつながる場としてぜひ活用していただきたいお店です。

今回は、それまでと打って変わって、ひとりの時間を過ごす場所として利用したくなるブックカフェ「金茶猫と庭仕事」をご紹介したいと思います。

店主・嶋根さんがつくる空間は心地よい老舗の喫茶店を思わせる

フリーランスで仕事をしている私は主に自宅で作業場にしていることが多いのですが、根を詰めてひとりで仕事をしていると、気分転換に誰かと会って話をしたくなるものです。かといって、たくさんのひとと会うのも億劫。また、仕事場とは別に環境を変えて仕事に向き合う時間をほしいときもあります。

ひとりの時間でもあり、でもちょうどよい距離感で話をできる店主がいる。鯨が丘商店街の隠れ家ブックカフェ「金茶猫と庭仕事」はそういうときこそ使いたい場所です。

メニューはコーヒー、カプチーノ、紅茶、ジュースなど。財布にうれしいおかわり価格も設定されています。他にスープセットなどちょっとお腹が空いたときにいいメニューも。

ブックカフェ「金茶猫と庭仕事」はオープンして今年で3年目になります。以前は店主の嶋根さんのご主人が司法書士事務所として使用していた建物でしたが、震災を機に、ここをお店にして自分で使うことにしよう、と決めて開業しました。

営業は基本、水・木・金の平日のみ。無理せず、自分のできるペースでのんびりやりたいと話していました。

鯨が丘にこういうお店があってもいいかな、と思って作りました。密かに過ごすための“秘密基地”として使ってほしい。それがコンセプトなんです。

店主 嶋根さん

そう話す嶋根さんがしつらえた空間は心地よく、自宅のように籠もることもできます。そして何より、嶋根さんとお客さんとの距離が絶妙。程よく放っておいてくれるので、こちらは何も気にせず自分の時間に集中できる。クリエイティブな仕事をするひとに、ぜひお勧めしたい場所です。

本を読んでも、読まなくても。

店内の本の多くは嶋根さんが読んできたもの。友人や知り合いから譲り受けた本もあります。本は店内だけでなく、お店の倉庫にも保管してあり、定期的に入れ替えをしているとのこと。間を置いて訪れれば、新しい本が並んでいるはず。

肩肘張らないラインナップの蔵書たち。

本の種類は様々です。建築や庭仕事、料理やデザイン。小説も並んでいます。店内の本は自由に読む事ができますし、当然、持ち込みもOK。図書館の本を持ち込んで読んでるひともいるそうです。

いろいろな事が好きなんです。だから本の種類も様々です。本当は本屋をしたかった。でも、本屋さんやってもひとは来ないよ、というアドバイスを受けて、そしたらブックカフェにしよう、と決めました。

普通のカフェだと店主と一対一になってしまって、多少の気まずさを感じてしまうひともいるでしょう。読んでも読まなくても、本が人と人との「緩衝材」になることで、居心地の良さを演出してくれています。

「金茶猫と庭仕事」

「金茶猫と庭仕事」。とても素敵なお店の名前ですが、なぜこんな名前なのだろうと疑問に思っていました。

嶋根さんはお店をはじめる前、常陸太田のいいところ、とくにその自然の素晴らしさを紹介したいという思いで、「金茶猫と庭仕事」というウェブサイトを運営していました。その名前の由来は、「茶虎の愛猫とともに庭仕事をしていたこと」から。ウェブサイトでは常陸太田のすてきな場所、桜の場所や小川が流れる林道、昔の建物など、地元のひとならではの情報を発信していました。また、庭仕事について、こういう花が咲きました、あるいは、庭にこんな昆虫、鳥がいました、など日常で触れる自然について、植物について紹介しています。

お店をオープンするにあたり、今まで慣れ親しんできたウェブサイトの名称をそっくりそのままお店名にして、「金茶猫と庭仕事」にしたということでした。

店内には植物や花が多く飾られています。嶋根さんの日常には植物があり、それは店内にもそっと置かれています。それは、ほっとさせられる空間の理由のひとつです。

嶋根さんのお生まれは水戸。結婚を機にご主人の地元、常陸太田での暮らしはじめました。この街に魅了され、その素晴らしさを伝え続けています。

ここは、歴史と自然のどちらも楽しめる場所です。鯨ヶ丘を散策しに、市外からも来ているんですよ。散策後お店に寄って休憩していくかたもいます。先日、いわきの中学生が修学旅行で電車に乗って鯨ヶ丘に来たんですよ。せっかく来てくれたのにちょうど木曜日だったので、ほとんどのお店が定休日だったんです。それで、大きくて美しい桜の木がある場所を教えてあげました。鯨ヶ丘には“根道”という、車が通らない細道がたくさんあって、散歩にはうってつけです。中学生たちにもお勧めしました。

常陸太田鯨ヶ丘のカフェ「金茶猫と庭仕事」は、自然や植物、常陸太田を愛する店主・嶋根さんがつくる心地よい秘密基地のような空間です。ひとりの時間を過ごしたくなったときに、ぜひ利用してもらいたい隠れ家カフェです。


「キャンドルナイト」開催のお知らせ

12月16日(土)に常陸太田駅のコミュニティースペースにて『キャンドルナイトコンサート』が開催されます。

16:30〜18:00 太田一高吹奏楽部演奏


金茶猫と庭仕事

住所 / 茨城県常陸太田市西二町2185
HP / kinchaneco.com/
営業日|水・木・金(毎月8日は定休日)
営業時間|13:00~18:00
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※庭仕事が忙しい時は休みのときもありますので、ご来店の前にウェブサイトにてご確認ください。

MAP

山野井咲里
フォトグラファー、ライター。
短大卒業後に留学した先のイギリスで、写真で身を立てることを決意。都内のスタジオでカメラマンのアシスタントを務めたのち、フォトグラファーとして雑誌やライブ撮影などに従事。子育て期間中に一度写真の仕事から離れるが、父の死をきっかけに地元・常陸太田にUターン移住。竜神峡のバンジージャンプの撮影の仕事に出会ったことで、諦めかけていた写真の仕事を再開。現在はフォトグラファーとしての活動の傍ら、ライター業にも挑戦している。
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