ガバペンチンの効果・副作用・正しい使い方【完全ガイド】

ガバペンチンは、神経障害性疼痛（坐骨神経痛や帯状疱疹後神経痛など）やてんかんの補助療法として処方される薬です。血液脳関門を通りやすく、神経細胞の過剰な興奮を抑えることで痛みや痙攣を和らげます。薬剤名だけ聞くと難しそうですが、実は服用方法さえ守れば日常生活に支障をきたさないケースがほとんどです。

ガバペンチンの主な効能と服用のコツ

まず覚えておきたいのは、対象疾患ごとに初期用量と増量スケジュールが異なることです。神経痛の場合は、1日300mgから始め、2〜3日ごとに300mgずつ増やし、最大でも2400mgまで調整します。一方てんかんの場合は、医師が指示した用量をそのまま守るのが基本です。食事の有無は影響しませんが、空腹時に飲むと胃がムカムカしやすい人は食後にすると楽です。

服用を忘れたら、気が付いたときにすぐ飲み直すのがベスト。ただし、次の服用時間が近い場合は忘れた分をスキップし、通常通りの時間に続けてください。急に大量に飲むと副作用が強まるリスクがあるので注意が必要です。

副作用と注意点

ガバペンチンは比較的安全ですが、いくつかの副作用が報告されています。最も多いのは眠気、めまい、軽い体重増加です。これらは時間とともに軽減することが多いですが、仕事や運転が必要なときは特に注意してください。稀にアレルギー反応（発疹、呼吸困難）が出たらすぐ医師へ連絡しましょう。

他の薬との相互作用も忘れずにチェック。特にアルコールや中枢神経抑制剤（ベンゾジアゼピン系など）と合わせると、眠気が増す可能性があります。処方された他の薬がある場合は、必ず薬剤師に相談してください。

保存は、直射日光と湿気を避け、子どもの手の届かない場所で常温保存が基本です。開封後は期限内に使い切るよう心がけましょう。

最後に、ガバペンチンは「症状が改善したからといってすぐにやめる」べきではありません。医師と相談し、徐々に減量していくことが安全です。正しい知識と習慣で、痛みや発作と上手に付き合いましょう。