抗生物質の基礎と安全な選び方

風邪と勘違いして抗生物質を飲む人、結構見かけますよね。実は抗生物質は「細菌が原因の感染症」にだけ効果がある薬です。ウイルス性の風邪やインフルエンザには全く効きません。まずは自分がどんな病気かを正しく判断することが、無駄な使用を防ぐ第一歩です。

抗生物質って何？

抗生物質は、菌の増殖を止めたり殺したりする働きがあります。大きく分けると「ペニシリン系」「セフェム系」「マクロライド系」などのグループがあります。ペニシリン系は最も古く、肺炎や咽頭炎に多く使われます。セフェム系はペニシリン系に比べてアレルギーが起きにくく、尿路感染や皮膚感染に使われることが多いです。マクロライド系はペニシリン系にアレルギーがある人向けで、喉の痛みや皮膚の膿瘍で処方されます。

それぞれの抗生物質は、細菌が持つ特定の仕組みを狙っているので、同じ感染症でも薬が変わると効き目が変わります。だから、医師が検査結果や症状を見て「この菌にはこの薬がベスト」と選んでくれるんです。

安全に入手・正しく使うポイント

日本では抗生物質は基本的に処方箋が必要です。ネットで安く手に入れようとする誘惑がありますが、偽薬や不適切な保存状態の薬が混ざっているリスクがあります。安全に購入したい場合は、以下の３つをチェックしましょう。

• 医師の診察と処方箋があるか。オンライン診療でも、正規の電子処方が出れば薬局宅配が利用できます。
• 販売元が厚生労働省に登録された正規の薬局か。サイトに薬事法遵守の表記があるか確認。
• 価格が極端に安くないか。市場価格と大きく乖離している場合は偽物の可能性が高いです。

処方されたら、必ず指示どおりに飲みましょう。服用回数や食事との関係を守らないと、効果が弱まるだけでなく耐性菌が生まれやすくなります。症状が改善しても、医師が指示した期間は続けることが重要です。

副作用は胃のむかつき、下痢、皮膚のかゆみなどが一般的です。重篤なアレルギー反応（呼吸困難、顔や舌の腫れ）が出たらすぐ医師に連絡してください。副作用が出たときは、自己判断で中止せず、必ず医師に相談しましょう。

耐性菌は世界的な問題です。抗生物質を正しく使うことで、将来の治療選択肢を守れます。けんぽく創薬では、バクタ（ST合剤）などのジェネリック抗生物質の安全な購入方法や、薬の正しい飲み方を詳しく解説した記事も掲載しています。疑問があれば、当サイトの関連記事を参考にしてみてください。

最後に覚えておいてほしいのは、抗生物質は「正しい診断と正しい使用」こそが最も大事なことです。自己判断での服用や安易な通販はリスクが高いので、必ず医師の指示を受けてから利用しましょう。