パロキセチンとは？効果と副作用をすぐチェック

パロキセチンは、うつや不安に使われる代表的なSSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）です。日本でも処方されているので、身近に聞くことが多いはず。ここでは、実際に服用している人が知りたがるポイントをシンプルにまとめました。

パロキセチンの主な効果と使い方

まず、パロキセチンは脳内のセロトニン濃度を高めて、気分を安定させます。うつだけでなく、パニック障害やPTSD、強迫性障害にも効果が期待できるので、症状に合わせて医師が処方します。

服用は基本的に1日1回、朝食後か夕食後の決まった時間に飲むのがベスト。食事の有無は特に関係ないけど、胃が弱い人は食後にした方が楽です。最初は低用量（10〜20mg）から始め、効果や副作用を見ながら徐々に増やすことが多いです。

効果が感じられるまでに2〜4週間かかることが普通です。すぐに変化がないと焦りがちですが、継続が大事。途中で気分が少しでも良くなったら、医師に相談して用量調整を考えてもらいましょう。

知っておきたい副作用と対策

最も頻繁に報告される副作用は、胃のむかむか、吐き気、頭痛です。これらは数日で落ち着くことが多いので、続けて様子を見るか、空腹時に飲むのを避けると楽になります。

性機能の低下（性欲減退や勃起障害）も報告されています。気になる人は医師に相談すれば、用量の見直しや別の薬への変更が可能です。

まれに、体重増加や不眠、めまいが起きることがあります。睡眠が浅いと感じたら、就寝前の服用は控えてみてください。体重の変化は生活習慣と関係がある場合が多いので、食事や運動も見直すと効果的です。

重篤な副作用としては、セロトニン症候群があります。高熱、筋肉の硬直、意識障害などが出たらすぐ医療機関へ。別の薬と併用する場合は必ず医師に伝えることが重要です。

薬をやめるときは急に止めず、医師の指示で徐々に減らす「減薬」プロセスが必要です。突然止めると離脱症状（頭痛や不安）が出やすいので、自己判断で中止しないでください。

最後に、妊娠中や授乳中の方、心臓に問題がある人は使用を控えるべきケースがあります。自分が該当するかどうか不安なときは、遠慮なく医師に質問しましょう。

パロキセチンは正しく使えば生活の質を大きく向上させます。副作用が出ても多くは一時的なもの。疑問や不安はすぐに医師に相談し、無理なく続けられるプランを作ってください。