点眼薬の基本と上手な使い方
目のかゆみや乾き、感染症に使う点眼薬。正しく使わないと効果が半減したり、逆に目を痛めることがあります。ここでは、よくある点眼薬のタイプと、失敗しがちなポイントを分かりやすくまとめました。初心者でもすぐに実践できるので、ぜひ参考にしてください。
点眼薬の選び方とよくあるタイプ
点眼薬は大きく分けて「抗菌薬」「抗炎症薬」「人工涙液」の3つが主流です。抗菌薬は結膜炎や角膜潰瘍など感染が疑われるときに処方されます。抗炎症薬はアレルギー性結膜炎や手術後の炎症を抑えるのに使われ、ステロイド系と非ステロイド系があります。人工涙液はドライアイ対策で、保存料なしのものが目に優しいと評判です。
選ぶときは、症状と医師の指示を第一に考えましょう。市販の目薬は軽い乾きやかゆみに向いていますが、感染や炎症が強い場合は必ず処方薬が必要です。また、保存料が入っていると長期間の使用で目が刺激されることがあるので、頻繁に使うなら保存料フリーを選ぶと安心です。
安全に点眼するためのステップと注意点
点眼は手順がシンプルですが、ちょっとしたミスで効果が落ちます。まず手を石鹸で洗い、清潔なタオルでしっかり拭きます。次に、容器を軽く振って内容物を均一に。容器の先端が目やまつげに触れないように注意しながら、頭を少し後ろに倒し、上まぶたを軽く下げて小さなポケットを作ります。
目に向かって1滴だけ落とし、すぐにまぶたを閉じて数秒間軽く圧迫します。これで薬が目全体に広がります。点眼後は容器の先端を清潔に保つために蓋をしっかり閉め、直射日光や高温を避けて冷暗所に保管しましょう。開封後は使用期限が必ず書いてあるので、期限が過ぎたら捨てるのが大事です。
副作用はまれですが、赤み、かゆみ、視界がぼやけるといった症状が出たらすぐに医師に相談してください。特にステロイド系の点眼薬は長期間使用すると眼圧が上がることがあるので、定期的なチェックが必要です。
最後に、点眼薬は決して共有しないでください。感染症のリスクが高まります。自分専用の容器を使い、指示された用量と回数を守ることが、症状を早く改善する最短ルートです。
- 三浦 梨沙
- 8月, 14 2025
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