心房細動（しんぼうさいどう）の基礎知識

突然胸がドキドキしたり、息がしにくくなったりしたこと、ありませんか？それが心房細動かもしれません。心臓の上部（心房）が不規則に動くことで起きる不整脈です。放置すると脳梗塞や心不全のリスクが上がりますが、早めに対策すれば症状をコントロールできます。

心房細動の主な原因とリスク

原因は一つではなく、生活習慣や体の変化が関わります。高血圧や糖尿病、肥満は心房に負担をかけやすく、発症リスクを高めます。飲酒やカフェインの過剰摂取も心拍数を乱す原因に。さらに、加齢や遺伝的な要因、甲状腺機能亢進症もチェックポイントです。

症状は人それぞれ。心拍が速く不規則に感じる「動悸」や、胸の不快感、息切れが代表的です。時には全く症状が出ないこともあるので、定期的な健康診断で心電図チェックを受けるのが安心です。

治療と生活改善のポイント

治療は大きく二つに分かれます。薬でリズムを整える「抗不整脈薬」や血栓予防のための「抗凝固薬」があります。症状が軽い場合は生活習慣の見直しだけでも効果が出ることがあります。具体的には、適度な運動、塩分控えめの食事、禁酒・禁煙を心がけましょう。

重症例や薬が効かない場合は、カテーテルアブレーションという手術で心房の異常な電気信号を遮断します。入院期間は数日で済むことが多く、回復も早いです。

日常でできるセルフチェックとして、脈拍を手首で測り、リズムが不規則かどうか確認してみてください。30秒で数えて、一定でなければ医師に相談するサインです。

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