若年性関節炎とは?症状と診断のポイントをざっくり解説

子どもの関節が腫れたり、痛くなったりしたらどうしますか?実は、10歳以下の子どもがかかることが多い「若年性関節炎」は、放っておくと関節の変形や成長障害につながります。だから早めに見つけて治すことが大事です。

まずは「関節が赤く腫れる」「歩きにくい」「朝起きたときにこわばりが強い」などのサインに注目しましょう。症状は関節ごとにバラバラで、膝や足首だけでなく、手首や指の小さな関節にも現れることがあります。子どもは痛みを我慢しがちなので、親が変化に気付くのが鍵です。

主な症状と見逃しがちなサイン

典型的な症状は関節の腫れと疼痛ですが、実は熱が出たり、全身がだるくなったりすることもあります。特に発熱が続くときは、感染症と勘違いしがちです。さらに、関節が腫れているときに子どもが遊びたがらない、または手が使いにくいと訴える場合も要チェックです。

もうひとつ注意したいのは、関節が腫れなくても「関節の動きが悪くなる」ことです。例えば、蹴りやジャンプができなくなったり、髪を結ぶと手が痛くなるといった細かい変化です。こうした微妙なサインは、病院での問診で伝え忘れがちですが、医師にしっかり伝えると診断が早まります。

診断と治療の流れ

診断は血液検査と画像検査が基本です。血液でCRPや赤血球沈降速度を調べ、炎症の程度を判断します。レントゲンだけでなく、MRIや超音波で関節内部を細かく見ることで、早期の変化を捉えられます。

診断が確定したら、まずは炎症を抑える薬が処方されます。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や、症状が重い場合はステロイドが使われます。免疫を調整する生物学的製剤は、症状が改善しないときの選択肢です。

薬だけでなく、リハビリも重要です。関節の可動域を保つために、理学療法士と一緒にストレッチや筋力トレーニングを行います。子どもの場合は、遊び感覚でできるエクササイズが効果的です。定期的な通院で関節の状態をチェックし、治療プランを調整します。

生活面でも工夫が必要です。関節に負担がかかりやすい靴は避け、クッション性のあるシューズを選びましょう。食事は炎症を抑えるオメガ3脂肪酸を多く含む魚やナッツを取り入れると良いです。さらに、十分な睡眠とストレス管理が回復を助けます。

最後に、家族のサポートが治療成功の鍵です。子どもが痛みや不安を感じたら、無理に我慢させずに医師に相談してください。情報を共有しながら、治療に前向きに取り組むことが、関節の健康を守る最善策です。

子どもの関節炎(若年性関節炎)のリアルな症状や原因、今できる治療法についてわかりやすく徹底解説。家族がすぐに気づくためのポイントも紹介。